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ミズトラの会版「翻訳支援ツール超入門」-再びシンハムさんをお迎えして
5月に引き続き、6月もTRA Cafe主催者のシンハムさんこと小林晋也さんをお迎えして、タイトルの翻訳支援ツール講座を開催しました。
翻訳ツールに関しては、興味や関心を持つ人も多く、今回も40名に近いお申し込みをいただきました。盛況でありがたい限りです。
小林さんからのお言葉を最初に紹介しておきます。
概要
翻訳ツールに関しては、興味や関心を持つ人も多く、今回も40名に近いお申し込みをいただきました。盛況でありがたい限りです。
小林さんからのお言葉を最初に紹介しておきます。
これまでにも翻訳支援ツールには、その是非を巡ってさまざまな議論がありました。 翻訳者が導入するかどうかはともかく、すでに多くの翻訳会社が何らかの翻訳支援ツールを導入し、ツールの使用を前提とする案件が増えている現状を無視することはできません。 そこで、今一度「翻訳支援ツール」とはどういうものかを検討し直してみます。翻訳支援ツールについてよく知らない方だけでなく、すでに導入済みの方、導入を検討されている方、導入しない方にも有益な話をする予定です。
概要
- 翻訳支援ツールとは ~そのメリットとデメリット~
- その他のツールについて(翻訳作業を補助するためのツールの紹介)
- 翻訳支援ツールの実演(Trados Studio 2015 & memoQ 2015)
内容の詳細に関しては、ご出席者にテキストを配布いたしましたので割愛いたします。
個人的には、私は現在、TRADOSとMemoQを所有しており、主に後者のMemoQを使用しています。いまだエージェントおよび直受けクライアント共に、ツールの使用を前提として依頼を受けておりませんが、自分のメモリ構築のためにツールを使用している状況です。
翻訳者の翻訳ツールへの対処方法としては、当然ながらこの2つです。
I.翻訳ツールを使用しない
どのような分野であれ、固有名詞やそれに近い専門用語などの用語集を使用したり、マクロやその他のツールを使用したりしている方はほぼ100%かと思われます。ここでは、翻訳ツールとは、いわゆる翻訳支援ツール(Trados、memoQ、Omega、Tratool、Worfdfast、Pattranserなど)を指します。
小林さんもセミナーで言ったとおり、翻訳ツールを使用しないというスタンスの方もいらっしゃるでしょう。様々なTipsや他のソフトなどを自分なりに活用し、支援ツールに近い翻訳手法を編み出して、その方を良しとする考えもありかと思います。小林さんが2.でいくつか紹介してくださいました。
II.翻訳ツールを使用する
現時点で、翻訳ツールを全く採り入れていないという翻訳会社は少数派でしょう。特に海外大手ローカライザーの案件はほぼツール必須かもしれません(当然分野によります)。個人的には、この趨勢は今後とも加速していくと想像します。そのため、新規開拓先を拡大するためには翻訳ツールを採り入れる、もしくは私のように、案件にこだわらず積極的に使用する、という選択も考えられます。
いずれにせよ、翻訳者は流されるのではなく、自らが主体的にどうするかを選択し、決定しながら、自分スタイルを確立していく必要があるでしょう。
言うまでもなく、ツールは「支援(お手伝い)」してくれるだけで、「翻訳」を代わりにしてくれるわけではありません。これさえあれば、効率が上がって、収入も一気に増え、翻訳の質も向上するという『魔法の杖』ではありません。地道な本体の勉強も忘れたくないものです。会員様のレポートもどうぞ併せてお読みください。
また次回、お目にかかれる日を楽しみにしております。
翻訳者のためのパソコン超入門
「翻訳者のためのパソコン超入門」 基礎からわか~るハードウェア・OS編
と称しまして、今回はTRA Cafe主催者のシンハムさんこと小林晋也さんをお迎えして、タイトル通り初心者向けPC講座を開きました。
翻訳者にとって最大の恐怖?パソコン「突然死」への備えは済ませていらっしゃいますか?うちに帰って早速自分のPCを見直しました。セミナーのレビューとして、参加者の声を紹介いたします。
今回、小林晋也先生の「翻訳者のためのパソコン超入門 基礎からわか~るハードウェア・OS編」に参加させていただきました。「超入門」「基礎からわか~る」…これなら未だガラケーを愛用する私のようなデジタル「超初心者」でも参加できるかもと思い申し込みをしました。
仕事をしていくうえで、パソコンは自分の手足に等しいのにも関わらず、何となく使っていても何とか業務はできるということから、ほとんど初期設定のままパソコンを酷使していました。しかし、先生の講義を受け、大反省。これはまずい…と感じ、「帰宅したらすぐにやらなきゃいけないこと」を先生の講義をききながらリストアップしました。そして帰宅して一番に実行したことは、デスクトップ上のフォルダの整理。背景の写真がこんなに綺麗だったなんて…パソコンにとっても自分のメンタルヘルスにとっても良い効果をもたらしてくれそうです。
今回参加していなければ、今は健康な私のパソコンは突然死を迎え、その時になってあたふたするような事態に陥っていたでしょう。先生の講義を受け、実は工夫できることがたくさんあるのだということを知りました。
また、有難いことに、まるで書籍のような詳細な配布資料(分厚い冊子)をいただけました。講義では様々な情報をいただき、私の脳の記憶容量がぱんぱんになりましたが、この冊子のおかげで一つずつ復習できます。
私たちに分かりやすいようにペースを合わせご説明いただいた小林先生、会の開催にあたってご尽力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。次回のセミナーも楽しみにしております。
TK様
ハードウエアの基本的な構成、購入/アップグレードを考えるときはどんな点に注意すればいいのか、トラブルを防ぐ/トラブル発生時に慌てないため には日頃どんなことに気を付けておけばよいのか、快適に作業するためにはどんな点に気を付ければよいのか、といった、それなりにPCの知識がある方には、 「当然」と思われるような、しかしワタクシにとっては非日常(?)のアレコレを、体系立てて説明して頂き、すでに知っている内容もいくつかありましたが、 全体としては、これまであった「点」としての知識が、細い線で繋がったような感じです。「こうだから(こういう理由で)こうなる」が好きなワタクシは、こ れまでより少し自信を持ってパソ子を酷使することができそうです。
「初歩的な質問大歓迎です」という講師の言葉に、ワタクシも含め、初心者の質問が乱れ飛び、そのたびに話は脱線し、また本筋に戻るを繰返し、4時間という時間をまったく長く感じませんでした。
講師の方のお人柄かもしれませんけど、「・・・これ聞いたら笑われるかも・・・」というようなことが、小心者のワタクシでも、さくさく聞けてしまうんですよね。
それは、恐らく、Kさんが、「こうするのがいいよ」ではなく「あなた(自分)にあったPC環境を作るにはコレコレを知っておくのがいいですよ」というスタンスで話をしてくださったからではないかと思います(とワタクシは勝手に誤解しています)。
ど んなに使い慣れた方が「こうするのがいい」と仰っても、そのやり方が自分にとってベストではない場合もあります。でも、(特に、権威に弱く影響を受けやす い自分の場合は、なのですけど)その道のずっと先を行かれる方々に「これがいいよ」と何かを紹介されると、「おお、それではとりあえずやっておこう」とか 思ってしまうんですよね。というか、そうしないと、取り残されたような不安な気持ちになってしまうという・・・。もちろん、それで上手くいったものも多い ですが、使いこなすことができず、それを使った場合のメリットも体感できずに、そのままにしてしまったものも結構あります。
それは、たぶん、ワタクシに基礎知識が欠けていたせいだと思うのですが、昨日のセミナーは「では、自分でその判断がしっかりできるように、基礎知識を入れておきましょう」というセミナーだったように思います(少なくともワタクシにとってはそんな感じでした)。
「自 分で考えて判断する」は、特にPC周りのことには限らず、翻訳や、翻訳以外のことにも言えるわけですが、今は、あまりにもたくさんの情報が溢れていて、と きどき、どこまでが(どこからが)本当に自分で考えたことなのか分からなくなってしまうことがあります。そうならないためには、やっぱり、信頼できる様々 な立場のソースから情報を仕入れ、しかも仕入れ過ぎない、ということも大切なのかもしれません。ここしばらく、自分は少し情報酔いしていたかもしれない、 とそんなことも考えたりしました。
一部抜粋 HM様
さて皆様、セミナーの様子、何となくつかんでいただけましたか? 来月にはPC講座後編を主宰いたします。ご興味ある方はご遠慮なく連絡くださいませ。
PC.相変わらず懇親会とセット。ベルギービア楽しむKYOKOがしっかりと映っております。
平野先生セミナーレポート
私はもともとはITが専門なのですが、ここ最近はやや分野違いの案件が増えてきて苦戦しているところでした。テクニカルライティングに必要な「3C」(Concise, Clear, Correct)はもちろん、読み手を引き付けるエンタメ的な要素も求められ、今さらながら改めて翻訳の難しさを実感することもありました。
そんな中、まるで迷える子羊に手を差し伸べるかのように開催されたこのセミナーに参加させていただきました。事前課題として出された和訳/英訳について、先生や参加者の皆様がたと意見を交わし合ったのもとても有意義でしたが、特に「大きな古時計」の訳詞には衝撃を受けました。言葉を足したり削ったり、順番を変えたり…メロディにのせなければならないという制約があるにもかかわらず、原文の「空気感」をちゃんと伝えるべくさまざまな工夫がなされていることに目から鱗が落ちるような思いでした。とても有益なヒントを得て、長いトンネルの出口が見えてきたような気がします。
今回のセミナーの一番の収穫は、何よりも平野先生の「ことば」に対する愛情を感じたこと。何も知らないまま翻訳の世界に足を踏み入れたときの、意欲と熱い気持ちを思い出しました。平野先生、参加された皆様、本当にありがとうございました。
YS様
セミナー当日は、まだとても寒く感じましたが、さわやかに晴れた日となりました。会場は第3ビルの11Fでセミナー会場だけがなんだか明るい雰囲気が漂っているようでした。入口で平野先生がリラックスした感じで皆さんとおしゃべりなさっており、ミズトラの会だけに男性がいるということは先生に違いないと思いましたが、そうでなければ既に顔見知りのような楽しそうな雰囲気でした。それを見てちょっと緊張がとれました(笑)。
それでもセミナーが始まると、まずテクニカルライティングの内容からでしたが、原文の理解の大切さを実感するような、その解説に身が引き締まる感じがしました。テクニカルライティングは全員が誤解しないことが大前提ですが、例えば、「DVD4枚買うと1枚タダ」を翻訳する時に、4枚目がタダなのか、5枚目がタダなのかがこの文から明確ではなく、どういう訳文が考えられるかなど、その解説にセミナーに来てよかったなーと実感してしまいました。
それが休憩のあとのエンタメライティングに入ったとたん、まずいなーという気分になってしまいました(笑)。テクニカルライティングと違って訳に正解がなく、でもこちらの方が感じでてるでしょというthe 英語のような世界に入ってしまい、課題の訳文発表を先生にあてられないように、先生がこちらを向けばだるまさんがころんだ状態でひたすら目を合わせないようにして固まってしまいました(笑)。勉強初心者(?)の訳文を例に挙げていましたが、いやー、私のはもっとまずいような気がするわの連続でした(泣)。情けなくて、普段はペーパーバックも楽しんでいますが、英語はできますはもう言わないと思ってしまいました。もちろんこれは私だけの話で、セミナー参加の皆さんは次々と訳文を発表されて、なぜかここでも身が引き締まる感じがしました(泣)。まだまだ勉強が足らないようです。
後半の妙な緊張感が終わり、懇親会に入ると、先生は色々と自虐ネタを披露してくださり、本当に心優しい、包容力のある方だなあと思いました。内容については是非次回の先生のセミナーの懇親会で先生から聞いて頂ければと思います!なかなか衝撃的なお話でその後、参加者の皆さんのお酒のペースが速くなったような気がするのは私だけでしょうか?
先生がおやじギャクとおっしゃって何度もご披露して下さったのが、まさにルー大柴ワールドでした。なんでも英単語に置き換えてしまい、最後はほろ酔いの頭にはちょっと面倒な感じでした(笑)。
本当に刺激的で楽しい1日となり、平野先生のセミナーがまた開催されるときは是非参加したいぐらいです。本当に参加したいのはセミナーなのか懇親会なのかはよくわかりませんが。是非、皆さん次回のセミナー期待しましょう!ルー先生お待ちしております(笑)
EK様
平野信輔氏セミナー「テクニカルライティングとエンタメライティング」
昨日はいつものミズトラの会で、工業英語の指導者として有名な公益社団法人日本工業英語協会 理事、平野信輔氏をお招きして
「テクニカルライティングと、エンタメライティング。そして、英語と日本語」
というセミナーを開催いたしました。ちょっと珍しい切り口のセミナー。最近は技術文書の翻訳を請け負うことが多く、エンタメ系の英語に触れることが比較的少なくなった私にとってとても新鮮な授業でした。一部を以下に紹介いたします。
★英訳
好きになってはいけないと思ったら、恋の始まり。
好きでいないといけないと思ったら、恋の終わり。
★和訳
One of the best feelings in the world is knowing your presence and absence both mean something to someone.
さて、あなたならどう訳します? 英訳はやっぱり時制が苦手です。今回も見事に引っかかりました。
翻訳は本当に難しい、そんな当たり前のことを時には忘れてしまって、仕事をこなしているうちになんとなくできている気持ちになってしまうのが怖いところです。セミナーのタイトルにあるように、たとえば英語と日本語。両者の言葉の使われている環境、宗教観、歴史、いろいろなものが1つ1つの単語の根底にあって、それを表現することは、ネイティブでない私には本来至難の業なのです。
たとえば、
「はんなり」という言葉を聞いたとき、京美人の上品で華やかな面影がふっと浮かびます。「じめじめ」という言葉を聞いたとき、梅雨辺り、肌に汗で下着がまとわりつくような感覚が浮かびます。そんなふうに経験と結びついた感覚と言葉とはフィットしています。それが言語の役割でしょうから。京都という場所を知らない人、砂漠に住んでいる人、そうした人々がこうした日本語を英語にするのはきっと難しいでしょう。
上記の格言のようなものは、汎用性がありつつも、人種の違いが感じられたりもして、翻訳の勉強になるなと今回教えられました。FACEBOOKには、このようなちょっといい言葉などが投稿されるサイトがいくつかあるそうです。先生から教えていただいたものをチェックして、表現を習っていくつもりです。
さて、私は和訳の方を板書する役になりました。言い訳ですけど、予習ができなかったのでぶっつけ本番です。女子高生(笑)になって訳してみました。
あたしがいるときも
あたしがいないときも
なんか違う・・・って思ってくれたら
むちゃ嬉しいの。
ちなみにこの訳はツッコミどころ満載です。でも、スタンダードに誰にでも共感できる言葉に訳すことも、同僚同士、親子と考えて訳すこともおそらく可能で、シチュエーションを想像しながら映像翻訳のように言葉遊びをするのも翻訳の楽しみなんですね。--「存在」と「不在」とが誰かにとって何らかの意味をなすと実感できること--、どちらの課題も深イイ言葉だと思います。
もちろん打ち上げもセットです。お魚もお酒も美味しゅうございました。
翻訳者のオカネのはなし
昨日は「ミズトラの会」でセミナー「翻訳者のオカネのはなし」を開催しました。「オカネ」というフレーズに釣られたのか?今回は45名の申込みがありました。
見出しのみ以下紹介しておきます。
第1部:プレゼンテーション
*KY(翻訳者)「気がつけば20年」
●翻訳道紆余曲折(自己紹介)
●どういう翻訳者を目指すのか
●仕事を絶やさないために
●法人化と収入管理
*MY(翻訳会社経営)「翻訳、会社にしちゃいました」
●起業したワケ
●起業して分かったこと、起業して良かったこと
●技術翻訳業界のサプライチェーンとは
●これからの翻訳者さんに向けて
●今後のビジョン
*KK(翻訳会社社員)「選ばれる翻訳者とは? 〜お客様が求める翻訳、翻訳会社が求める翻訳者〜」
●私自身と翻訳
●翻訳会社の業務と翻訳の流れ
●よい翻訳とは?依頼したい翻訳者とは?
●特許、特許翻訳を取り巻く環境、翻訳業界の課題
●翻訳の理想を求める
*ゲストスピーカーRM(翻訳者)「私が『一人親方』でいる理由」
●四半世紀の経験
●医薬翻訳業界の特徴
●何を目指すのか?
●何がネックになるのか?
●自分の力を最大限に発揮するために
第II部:パネルディスカッション
●翻訳会社のトライアル以外の特に直受け向けの営業活動
●現在のクライアントへの営業活動、単価交渉
●翻訳業界の現在、翻訳者としての実感
第III部:懇親会
もちろん、これだけの人数で、この業界を把握しきれるわけではありません。翻訳者のほんの一部やエージェントほんの一部の考えや現状、意見などを1日のうちに交換しただけなので、上澄みをすくったのに過ぎないのかもしれません。でも、様々な立ち位置からの話を伺っていて、そして事前の打ち合わせを通じて、自分の視点や目標がいかに一元的であるかを再認識しました。
「オカネ」、その元になる働き方や仕事に対する姿勢は、人生観や価値観、年代や環境によって大きく変動し、そして同じ人間の中でも現在いるステージとともにるる変わっていくものと思われます。これが正解というものはおそらくなく、自分が選択していくものです。業界という言葉を上では使いましたが、翻訳は非常に広い産業界とつながっているもので、自分なりの工夫ややり方を発見できる仕事です。自らのブレークスルーを若い人々に見つけて欲しいと思っています。
難しいテーマですが、ぶっちゃけトーク、できたと思います。基本的にクローズドな会でもあり、いつもよりもさらに個人的な内容を含むため詳細は公開いたしません。
そしていつも通り、打ち上げも楽しく。
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| 梅田「Kirara」にて |
翻訳者のオカネのはなし-参加者レビュー
今回のセミナーでは、「翻訳者とオカネのはなし」というテーマだけあって、翻訳レートや収入などに着目したお話が多かったです。とりわけ印象に残っているのは、パネリストの1人がおっしゃった「プロとアマの違いはスピード」という言葉。こなした翻訳の量や分野、習得した知識が多ければ多いほどスピードに反映されるのだから、なるほど「スピード」か、と納得しました。
そして「スピード」を重視しているためかレートにはそれほど拘っていらっしゃらない印象を受けました(あまりにも安い単価は論外だと思いますが)。確かに、レートが少々低くても、一時間、一日に処理できる語数が増え、仕事がない期間を減らせば、結果的には収入は伸びていくのだから、1円、5銭のレートの違いに固執する必要はそれほどないのかもしれないと思いました。
「安いレートで受ける翻訳者がいるから翻訳業界は値崩れを起こし、フリーでやっている本当に実力のある翻訳者が生活できなくなり廃業する、だから『低単価で受ける=悪』である」というようなことを以前に聞いたことがあります。自分もその考え方に捕らわれていた部分があったのですが、今回のセミナーではこれと真逆のこと(もちろん、単なる「安売り」ではなく、自分なりの理念あるいは考え方に基づくリーズナブル単価)を聞き、目から鱗が落ちました。一方、自分ブランドとクオリティを高め、差別化したレートを設定し維持しているというベテラン翻訳者もいらっしゃいました。
「翻訳業界のサプライチェーン」というお話では、ユーザー(エンドクライアント)と、メーカー(翻訳エージェントへの依頼者)のニーズが異なることがままある、そして末端のフリーランス翻訳者とメーカーの間に立つ翻訳エージェントが当の客の要望をよく分かっていない場合がある、ということを面白い例えで説明していただきました。自分は、サプライチェーンのどこのニーズに応えていけば、リピートオーダーの来る翻訳者になれるかということを考えました。
今回は、今まで井の中の蛙状態で翻訳をしていた私が、翻訳という仕事、そしてその対価としての報酬を多角的な視点から知り、考えることができ、自分の翻訳に対するスタンスを見直すきっかけを与えてくれた貴重なセミナーでした。
ET様
「翻訳者のオカネのはなし」というテーマのセミナーでしたが、まさに翻訳業界の「オカネ」の仕組みが図式化できてしまうような、非常に有益な情報を得ることができました。
パネルディスカッションのトピックの一つである「翻訳会社のトライアル以外の特に直受け向けの営業活動」は、最近個人的によく考える内容でしたので、とても興味深く拝聴いたしました。
私は現在、フリーランス翻訳者として翻訳会社に登録して仕事を頂いているのですが、原文に対する疑問をクライアント(メーカーや特許事務所)に直接相談できないことが、作業を進める上でストレスに感じてしまいます。クライアントから直接仕事を請ける“直受け”であれば、メールや電話一本ですぐに解決できるので、作業効率もアップするのになぁ…と、モヤモヤすることがよくあります。
この点は、セミナーでも、「仕事の上流(クライアントの本意)を探る」というテーマで先輩からお話を頂きました。クライアントと翻訳者の間に、翻訳会社などのエージェントが入ると、どうしてもクライアントの本意が翻訳者に伝わりにくくなり、またその逆もしかり、という内容でした。クライアントと直接コンタクトを取るということは、正確な翻訳につながる。また、クライアントからのフィードバックを翻訳者に伝えることは、翻訳の質を上げるためにとても重要。そういった意味では、クライアントと翻訳者を繋ぐエージェントはとても大切な存在だけど、残念ながらその存在が上手く機能できていないケースもあるそうです。
セミナーのメインテーマである「オカネ」の面でも、直受けに夢をはせていました。エージェントを介して仕事を請けるよりも、直受けの方が、当然レートも高くなり収入アップにつながるだろうという浅はかな予測から、私もいつか直受けで仕事をもらえるような実力を身に付けたいなぁ…と考えておりました。
そんな憧れの直受けですが、必ずしも良い面ばかりではないことを、今回先輩方のお話から垣間見ることができました。
直受けの場合、仕事の依頼がイレギュラーだったり、急だったりすることが珍しくなく、その上、色んな雑務も引き受けなければならないこともあるそうです。エージェントを介すると、その分当然レートは低くなるけれど、私のようなフリーランス翻訳者が働きやすいように、見えない所で多大な労力を費やして下さっていることに、改めて気付かされました。
高いレートで手間のかかる仕事をするにせよ、低いレートでやりやすい仕事をするにせよ、最終的に“時間単価”を見定めて今の自分に一番合った働き方を模索するという道を、今回のセミナーで発見することができました。将来、翻訳者人生の岐路に立った時、今回のセミナーで先輩方から得た知識が、きっと道しるべ、心の拠り所になってくれると思います。本当にありがとうございました。
MR様
森口理恵さんセミナー感想他
当日参加してくださった方々のご感想です。
元々ビジネス翻訳をしており何か自分の分野を持ちたいと医薬翻訳の勉強を始めたのが確か6年ほど前。その当時、最初に手にした本が森口先生の「医薬の英語」でした。本屋で購入出来なかったので図書館で借り全ページコピーし参考にしていました。その後「医薬翻訳者のための英語」が出版された時はうれしくてすぐ購入し今もいつも手元に置いています。
今回、森口先生のセミナーに参加させていただき参考になること、また反省させられることばかりでした。今、日々活用しているgoogleの"*"を使った検索方法も森口先生の本で学んだものだったことを改めて思い出しました。そして一番印象に残ったのが徹底した調査姿勢です。参考文献の内容の確認の深さ、ネット検索で該当する文章を見つけるまでの徹底した調査などは私でも今日から参考に出来そうなので自分なりに取り入れて行きたいです。医薬翻訳のお仕事をいただくようになってもうすぐ4年、これからはもっと内容の深さにもこだわって少しでも質の高い訳文を目指していきたいです。
今回、森口先生のセミナーに参加させていただき参考になること、また反省させられることばかりでした。今、日々活用しているgoogleの"*"を使った検索方法も森口先生の本で学んだものだったことを改めて思い出しました。そして一番印象に残ったのが徹底した調査姿勢です。参考文献の内容の確認の深さ、ネット検索で該当する文章を見つけるまでの徹底した調査などは私でも今日から参考に出来そうなので自分なりに取り入れて行きたいです。医薬翻訳のお仕事をいただくようになってもうすぐ4年、これからはもっと内容の深さにもこだわって少しでも質の高い訳文を目指していきたいです。
YM様
正に「英語論文の読解と翻訳のコツ」というタイトル通りの内容でした。ポイントとなる表現について、どうしてその表現に行き着いたか?あるいは、どうしてその表現は適切でないのか?を、一文一文、丁寧に説明してくださいました。そのため、ちょっとした「気付き」と手間を惜しまない検索によって原文の裏にある情報に辿り着くコツを具体的に学ぶことができました。
事前課題に取り組む際に「妊娠糖尿病」ってなんだろう?と思い「妊娠糖尿病」でGoogle検索したのですが、その「定義」までは思いが至りませんでした。また、”overt diabetes”について「明らかな糖尿病」という訳語に辿り着いていながら「明らかな」というニュアンスに引きずられて「却下」としてしまいました。「ガイドライン」を却下するなんてとんでもないことでした。数字が何を意味するのかを理解した上で訳さないといけないということ、そのために参考文献の該当する数字を読み解くことの大切さ、その結果、原文と参考文献の不一致に気付くこともあるということを知りました。“Prior analyses”が複数であることの意味に気付くこともできず、”range”の意味について深く考えることもなくさらっと訳していましたが、図を用いてわかりやすく説明してくださったので「なるほど」と腹落ちしました。他にも、日本語をブロックに分け、ブロックを入れ替えることで読みやすくなること、「もしかしてこんな表現あるかも?」と検索してみること等々、多くのコツを教えていただきました。
今後は、この訳はしっくりこないけど辞書ではこうだからこんなもの?というのではなく、今回のセミナーで学んだ「根拠を英語で固めて日本語力を活かして翻訳する」ということを実践すべく日々精進したいと思います。
ES様
医療という分野には、人として生きている以上、様々な場面でお世話になるわけです。なので以前から医療という分野にはとても翻訳が興味がありました。これまで取り組んできた特許の原稿よりよほど日常に直結している内容であるものの、その分「命」に直結するわけで、故に少し距離を置いていた自分がおりました。
とはいえ、興味があり、取り組んでみたいという気持ちはずっともっているので、門外漢ではあるものの少しでも専門の方の取り組み方を知ることができればと、今回の講座に参加させていただきました。
医薬翻訳を普段から手がけていらっしゃる皆様には、より実践的な講義内容であったかと思いますが、それ以外の分野でも応用できる考え方、姿勢、アイディアなど、俯瞰的なアイディアが満載で、「はじめます」からENDマークの拍手まで、あっという間でした。個々の文章の内容などは、専門にされている方もおられるので、かじりついて聞いていただけの門外漢は気の利いたコメントが書けませんが、特に自分なりに発見があったポイントを書いてみます。
レファレンスへのアプローチの仕方が、まず一番最初に「おっ」と思った部分です。今までは単純に「レファレンス=参考文献」として、訳出するのに一連目にはするものの、さらっと流す程度で、それをひとつずつ考察すると言うことまで考えたことがありませんでしたが、「レファレンス=取り組む原稿の土台/下資料」という考え方をすると、そこに沢山のヒントが詰まっている。何事もおろそかにせず、思い込まず、着眼点をかえてみる、そういう発見となりました。
訳しこんでいく作業の際にも、普段は特許関連の原稿ですので、曲解を避けるため限りなく逐語訳ということを刷り込まれておりますが、より読みやすさを重視して、情報の出る順番や、構造が複雑になっていないかなど、自分の原稿をブロックごとに見つめなおして読みやすさを重視するという作業姿勢がとても参考になりました。今後、自分なりに租借して、いい原稿を書けるようにしたいと思います。
さらに個人的に試してみたかった、立ち姿勢での作業やエディターなどの実装実働のお話が伺えて、タイムリーすぎてビックリでした。レイアウト検討して是非取り入れたいと思います。
森口さんをはじめ、今回の講座開催のため、多忙の中諸処ご尽力くださったミズトラの皆様、本当にありがとうございました。またこのような機会があればいいなと、いい刺激がいっぱいで大満足の一日となりました。
RS様
さらに、会員の皆様がブログにこの日の感想をアップしてくださいました。詳しくは以下のリンクをご覧くださいませ。
「屋根裏通信」Sayo様
「at home」tomoko様
「たゆまず医薬翻訳」リスノ様
森口理恵さんセミナー
医療翻訳者として、様々な学校でも講師を務められ、様々な本も出版されている森口理恵さんをお迎えしてセミナーを開催しました。
前半は事前課題であった医薬論文の原文と訳文の解説、後半は参加者の質問に答え、ツールや翻訳スタイル、自炊のことなどを話していただきました。4時間という長丁場でありながらいつものようにあっという間に時間が過ぎ去りました。医薬翻訳には日頃触れる機会がないので新鮮さに魅了されつつ、自分の分野にも落とし込めるたくさんのtipをいただきました。
医薬翻訳者であっても、つい陥りがちなミスがあるものです。原稿にある地雷や落とし穴に引っかからないように正確に訳すためには、実際に多くの文に触れて慣れることから始まります。そして、その先、プロとして身を立てられるかどうかは、すべての分野に共通するであろう「センス」が必要なのでしょう。英語と日本語という異なる言語の間をただ字面ではなく、コンセプトはそのままで自然な日本語/英語に変換する技は、学校などで人から具体的に教わるというよりも、スポーツや音楽のように何年も何年もかけて自分自身が自分の身体に染みこませていくものかもしれません。
森口さんはその「センス」が、私がリピートオーダーを受ける理由であるというようなことをおっしゃいました(センスという言葉は使ってらっしゃいませんでしたが)。それをまさに実感したセミナー内容でした。
森口さんとは是非またご一緒していただけるチャンスを作りたいと思います。今までは勉強寄りのセミナーばかりでしたが、一応我々にとってこれは遊びや趣味ではないので、商売寄り(笑)のセミナーも皆さんも興味がおありかと。
さて、いつもように頭を使った後は楽しい打ち上げです。今回は会員さんのツテで、日曜日だというのに新地のお店「みなも」を開けていただきました。アバンザを少し越えたところにあります。
前半は事前課題であった医薬論文の原文と訳文の解説、後半は参加者の質問に答え、ツールや翻訳スタイル、自炊のことなどを話していただきました。4時間という長丁場でありながらいつものようにあっという間に時間が過ぎ去りました。医薬翻訳には日頃触れる機会がないので新鮮さに魅了されつつ、自分の分野にも落とし込めるたくさんのtipをいただきました。
医薬翻訳者であっても、つい陥りがちなミスがあるものです。原稿にある地雷や落とし穴に引っかからないように正確に訳すためには、実際に多くの文に触れて慣れることから始まります。そして、その先、プロとして身を立てられるかどうかは、すべての分野に共通するであろう「センス」が必要なのでしょう。英語と日本語という異なる言語の間をただ字面ではなく、コンセプトはそのままで自然な日本語/英語に変換する技は、学校などで人から具体的に教わるというよりも、スポーツや音楽のように何年も何年もかけて自分自身が自分の身体に染みこませていくものかもしれません。
森口さんはその「センス」が、私がリピートオーダーを受ける理由であるというようなことをおっしゃいました(センスという言葉は使ってらっしゃいませんでしたが)。それをまさに実感したセミナー内容でした。
森口さんとは是非またご一緒していただけるチャンスを作りたいと思います。今までは勉強寄りのセミナーばかりでしたが、一応我々にとってこれは遊びや趣味ではないので、商売寄り(笑)のセミナーも皆さんも興味がおありかと。
さて、いつもように頭を使った後は楽しい打ち上げです。今回は会員さんのツテで、日曜日だというのに新地のお店「みなも」を開けていただきました。アバンザを少し越えたところにあります。
治験翻訳セミナー(III)
「治験翻訳セミナー」
「治験翻訳」と銘打たれたセミナーでしたが、実際はもっと広い範囲を対象とする内容でした。
講師先生は海外の大学で言語学を修められた方で、ご自身の経験に裏打ちされた言語学的な視点からのお話はどれも新鮮で、4時間という長丁場でしたが、集中力を(あまり)切らさず、最後まで拝聴することができました。
「第二言語の能力は、決して第一言語の能力を超えることができない」というSecond Language Deficit理論も印象的でしたが、セミナーを通じて一番強く感じたことは、和訳でも英訳でも文の構造理解が重要だということです。
英訳については、
1. 主語と述語をまず決める
2. 述語動詞の属性(Tense、Aspect、Modality)を決める
3. 名詞の属性(単数/複数、定冠詞、不定冠詞、無冠詞)を決める
4. その他の部分を訳す
という4ステップを、また和訳については、
1. (英語のまま)文の必須要素のみで構成される文に単純化する
2. 単純化した文を日本語の構文に従って和訳する(命題文)
3. 命題文を基幹として自然な訳文を作る
4. 論理展開に従って段落構造に整える
という4ステップを教えて頂きました。
まずは土台(幹)を作り枝葉を付けるというやり方ですね。
思い返してみれば、自分も、普段の翻訳作業は同じように進めているのですが、ステップとして明確化したことはありませんでした。こうして明確化してみると、自分はどこが弱いのか、解釈を間違った場合はどこで間違ったのかといった確認が以前より容易になりました。基本的なことですが、「(文の)構造を意識する」ということの重要性を再確認した思いです。
他にも意味の似た動詞のグループ化、手本とすべき文章は何か、英語力/日本語力の強化法、冠詞のトレーニング等、実際的な情報もたくさん教えて頂きましたが、ここにはとても書ききれません。それほどに濃い内容の4時間でいた。
頂いた資料の中に、先生の解釈される「翻訳とは」が記されています。
(当日頂いた情報はすべて使用可とのことでしたので以下に転記します)
定義
翻訳とは単語レベルでの単純な置き換え作業ではない。
翻訳とはある言語で書かれた情報を正しく解釈し、
別の言語を用いてその情報を再生する行為である。
翻訳の理想形
STAGE1 移行された情報が等価であること
STAGE2 表現された意味が明快であること
STAGE3 意図された機能が発揮されること
STAGE4 再生された表現が自然であること
昨年いくつかの著名な先生のセミナーに出席する機会がありました。突き詰めてみれば、どの講師先生も表現の仕方こそ異なりますが、同様のことを仰っていたような気がします。
1年の最後に「翻訳とは」を自分の中で再確認することができ、よい締め括りとなりました。
HM様
スクールアルパ・リエゾンの有馬先生を講師に招いて行われた「治験翻訳セミナー」に出席してきました。有馬先生のお話は大変興味深く(そもそも先生ご自身の経歴が興味深い!)4時間の長丁場を感じさせないとてもインセンティブなセミナーでした。
最も印象に残ったのは、「翻訳とはインプット(原文理解)が9割、アウトプットが1割。そして原文に書かれている情報を理解するために必要な知識は2年あれば習得できる」というお話でした。先生は、理系・文系というバックグラウンドの違いは医薬翻訳者にとってなんら関係ない、という考え方ですので、この2年という期間はもちろん文系出身者にも当てはまるということです。医薬どころか理科のレベルでつまずいている私にはにわかに信じがたい話でしたが、参考にするべき文書、HPなどを紹介しつつ説明してくださいました。「単なる知識ですから覚えればいいんです。」先生のことばで、文系出身ということを言い訳に怠けていたのを言い当てられた気がした反面、覚えればいいだけならなんとかなる、と自信を持つことができました。2年間継続して地道に勉強するのはなかなか難しいことですが、ゴールの見込みもなくやみくもに勉強するのと、正しいとわかった道を行くのとではモチベーションが全く違ってきます。先生のポジティブで明快な説明は励みになるものでした。
「アウトプット1割」の部分についても、(英訳においては)動詞の座標軸を持つこと、冠詞を決める際自分の基準を持つこと、論理展開を考えて接続詞を入れることなど、実践的な翻訳向上のための方法を教示してくださいました。理解した原文の情報をできる限り過不足なく自然な目標言語に「再生する」ことが翻訳の要であるということは誰もが理解できるところですが、そのためにどうすればいいのか。一つ大切なのは自分なりのブレない基準を持つこと、とおっしゃられていました。ブレない翻訳のためにはどの訳語を充てるにも自分なりのルールに則って行うこと。そしてそのルールは自分が納得のいくものでなければならないということ。翻って自分の場合を考えると、ともすれば「雰囲気で」または「流れで」訳語や冠詞を選択することもあり、なぜその訳語を選んだのか一貫して筋の通った説明をすることができないのが現状です。確固たる自分なりの基準を持って初めてアウトプット1割と言えるのであり、そのためには、突き詰めて文法を勉強することが必要だと思いました。
目の前の仕事をとりあえずなんとかこなす日々ですが、今回セミナーに参加して、「医薬翻訳者に必要な力とは何か」を考える良い機会になりました。そして自分になにが足りないか、これからなにを勉強していかなければならないか、再確認ができたように思います。
YT様
治験翻訳は全く未経験の分野なので、セミナー前にはずいぶん腰が引けていたのですが、参加してみたら、「楽しかった!」の一語につきました。
当日にいただいたセミナー資料をめくって思い返してみると、「そもそも翻訳とは?」「先ずはモノリンガルトレーニング」といった、どの分野にも共通する項目から、「医学英語のスタイル」といった項目まで、幅広く網羅されていました。カラー印刷された「冠詞のトレーニング」との項目では、日本語を見て冠詞を決めてみる(名詞に色をつけてみる)など、斬新なトレーニングもありました。
セミナーでは、他では聞かないようなわかりやすい例えが満載で、翻訳者としては異色(?)の経歴をお持ちの有馬先生の知識の豊富さを垣間見た思いです。例えば、コンマやコロンなどのパンクチュエーションを音符に例えたり、和訳文を松の幹とその枝葉に例えたりで、ストンと自分の頭にはまった感じがします。また、「接続詞とは世を忍ぶ仮の姿で、その実体は・・・」との言い回しで心を鷲掴みにされ、「パラグラフは、(文と文との)チームプレー」との説明で目がハートになり、一日ですっかり有馬先生のファンになりました。
英語、日本語のブラッシュアップと共に、治験翻訳の勉強にも挑戦したくなる、盛りだくさんの4時間でした!
当日にいただいたセミナー資料をめくって思い返してみると、「そもそも翻訳とは?」「先ずはモノリンガルトレーニング」といった、どの分野にも共通する項目から、「医学英語のスタイル」といった項目まで、幅広く網羅されていました。カラー印刷された「冠詞のトレーニング」との項目では、日本語を見て冠詞を決めてみる(名詞に色をつけてみる)など、斬新なトレーニングもありました。
セミナーでは、他では聞かないようなわかりやすい例えが満載で、翻訳者としては異色(?)の経歴をお持ちの有馬先生の知識の豊富さを垣間見た思いです。例えば、コンマやコロンなどのパンクチュエーションを音符に例えたり、和訳文を松の幹とその枝葉に例えたりで、ストンと自分の頭にはまった感じがします。また、「接続詞とは世を忍ぶ仮の姿で、その実体は・・・」との言い回しで心を鷲掴みにされ、「パラグラフは、(文と文との)チームプレー」との説明で目がハートになり、一日ですっかり有馬先生のファンになりました。
英語、日本語のブラッシュアップと共に、治験翻訳の勉強にも挑戦したくなる、盛りだくさんの4時間でした!
MM様
治験翻訳セミナー(II)
今、治験翻訳といえばこの人だと第一に名前が挙がると思われる有馬貫志先生。初めてこの評判の先生の講義を受けることができてとても幸せでした。
先生のスクールでは約1000名の生徒が巣立っているそうです。セミナーではその人気のもとは、先生の知識とお人柄からくるのだろうと実感できました。
イギリスで言語学を研究なさって得た知識を存分にわかりやすく教えていただけました。例えば、翻訳するに当たって一番の壁となるものは「第一言語の壁」だというSecond Language Deficit 理論。第二言語(私の場合は英語)の能力は、決して第一言語(私の場合は日本語)の能力を超えることができないということを知りました。確かに日々、翻訳には英語力だけではなく日本語力は大事だと思っていましたけれど、同時に私は和訳よりも英訳の方が好きでしたので、英訳の仕事を好んで受注してきました。でも、検定試験やトライアルの結果は実は和訳のほうがよいのです。個人の好みというものはあるけれど、英語を書くより日本語を書く能力の方が上だということですね。
例えば日本語で100書ける能力があるとすると、英語で書けるのは80だそうです。和訳で100の能力があったとしても、英訳では80の能力しか発揮できないということになります。もちろん和訳では英語をどれだけ読み込めたかという別の問題はありますが、アウトプットだけで評価すると理論的には日本人は和訳の方がうまいはずなのですね(個人差はあるそうです)。
これは、日本人は和訳だけをすべきだという訳ではなく、先生は英訳も和訳も両方すべきだとおっしゃります。ただ、英語力向上のためには日本語のブラッシュアップが不可欠だということです。
セミナーでは具体的な英語と日本語のブラッシュアップ方法や調査のヒントなども触れられました。ちょうど2015年が始まる節目の時期ですので、先生が教えて下さった方法を2015年のスケジュール帳に落とし込んで、実践していこうと思っています(既に冠詞の勉強については書き込みました)。あとはやるだけなので、初心を忘れずに努力すると共に、自分の好き嫌いとは別に日本人である限り和訳は英訳よりできるはずだということがわかったので、どちらの仕事も受注できるようにオープンでありたいと思います。
KK様
今回のセミナー、事前課題もあったうえ、開始早々「あとで隣の方とペアワークをしてもらいます」という先生の発言に緊張はMAX。でも、時に冗談を交えつつ、優しい語り口ではあるけれどエネルギッシュな先生の講義は4時間という長丁場を感じさせないものでした。
言語学の観点からみた先生のアプローチ法はどれも難しいものではありません。言語を構造的に理解するための例として挙げてくださった日本語の「は」と「が」の用法、句読点の用法、基本動詞の使い方など、日頃何気なく使っていて実はよくわかっていない規則性を意識化していくことの大切さを実感しました。そして冠詞のトレーニングなど、自分の言語能力を高めていくための具体的な方法はすぐにでも実践できるものでした(ただしそれを継続していくことができるかどうかはもちろん個人の努力次第ですが)。
私自身は医薬翻訳に携わって10年以上経ち、さすがに仕事に対する緊張感も薄れてきた今日この頃。「長年の経験を生かして」といえば聞こえはいいですが、なんとなく感覚でやってしまっている部分も多く、あらゆることを意識化していくという作業を忘れていたように思います。
日頃ひきこもり生活ですし年末の忙しい時期ということもあって、正直今回のセミナー参加に躊躇する部分もあったのですが、とてもよい刺激になり、参加して本当に良かったと思いました。そして打ち上げはさらに楽しく、自称「人見知り」が多い翻訳者ですが、初対面の方とも意気投合し、おしゃれなレストランで居酒屋並みに盛り上がるテーブル席・・・今年を締めくくるのにふさわしい忘年会となりました。
YF様
「情景を言葉にする」、それが翻訳なのだとは思いませんでした。
例えば画面に映し出されたある状況。それを実況中継するがごとく言葉にしていく、それが翻訳なのだと先生は教えてくださったような気がします。まるで見たまま感じたままを言葉にするような、原語、日本語の枠を超えた実況中継。翻訳とは自分というフィルターを通して自分が得た情報を的確に読み手に伝えること、そういうことなのかもしれません。先生独特の「翻訳ワールド」に引き込みつつ、すぐに役立つ細かいテクニックも散りばめられた今回のセミナーは、すでに仕事を始めた自分にとって「翻訳とは何か」を再考させてくれるものであり、日々の訳出作業のあちらこちらで活かせるコツを教えてくれるものでもありました。
翻訳ワールドの楽しさを味わいつつ作業がスムーズに進む心地よさを感じながら翻訳することができるとしたら、先生がおっしゃった「人生とは遊ぶこと」を翻訳作業の中でさえも体現できるのではないかと思います。
「翻訳を楽しみたい」方に、先生の講座をぜひおすすめします。
TT様
治験翻訳セミナー(I)
Xmasイブ前夜は「ミズトラの会」今年最後のセミナーでした。随分増えてきた医薬翻訳者さんたちのために今回は初めて医薬翻訳セミナーを開催することができました。講師としてお呼びしたのは治験翻訳講座の学校「アルパ・リエゾン」の代表、有馬貫志先生です。
先生は高校教師から単身英国へ渡り、英国で言語学の学位を取り、その後研究を深めた後、帰国して医薬翻訳の道に入られた、異色と言ってよい経歴をお持ちの方です。いつもの翻訳講座とは違い、言語学の面からの深いアプローチに新鮮な驚きを覚えました。翻訳テクニックや専門技術、ツールの使用法などを教える講義ももちろん実務には役立つのですが、人間の歴史や地理と絡めた言語の発展、人はどのように言語を習得していくのか、第一言語と第二言語(その人が母語(第一言語)を習得した後に、あらためて学習し使用することができるようになった言語)との関連性など、大学で言語学をかじった私には普段にもまして興味深い内容でした。有馬先生は「先生」という仕事は「天職」だと言っておられます。自称だけではなく私の目からもそう思えます。
他分野もそうですが医薬の分野はグローバリゼーションの勢いがすさまじく、優秀な英訳者はまだまだ足りていないのが現状のようです。日本の現状を見ても、また外資系の製薬会社が上位のほとんどを占める世界の現状を見ても、医薬業界のスタンダードランゲージは当然英語であり、その重要性がさらに増していくことは明らかです。文系といわれる世界に理系が登用されていくように、医薬の世界も文系の登用が増えているらしく(理系/文系という分け方は日本特有で、あまり好きではないのですけど一応)、ボーダーレス化が進んでいくと思われます。翻訳の仕事をしていく上で、専門知識の面では随分後れをとっているとしても、言葉を扱うという点では長年訓練を積んできた私たちに強みもあると思います。技術や知識を理解することは確かに困難です。でも言葉のセンスというものも一朝一夕に身につくものではありません。
いつものように打ち上げも楽しく♫
さて、今まではセミナーの模様を私KYOKO YAMASHITAがレポートしてきましたが、もちろん完全ではなく、様々な人々の感想も載せていきたいので数名の人からのレポートもちょうだいいたしました。適宜紹介して参りますためご参考になさってください。
先生は高校教師から単身英国へ渡り、英国で言語学の学位を取り、その後研究を深めた後、帰国して医薬翻訳の道に入られた、異色と言ってよい経歴をお持ちの方です。いつもの翻訳講座とは違い、言語学の面からの深いアプローチに新鮮な驚きを覚えました。翻訳テクニックや専門技術、ツールの使用法などを教える講義ももちろん実務には役立つのですが、人間の歴史や地理と絡めた言語の発展、人はどのように言語を習得していくのか、第一言語と第二言語(その人が母語(第一言語)を習得した後に、あらためて学習し使用することができるようになった言語)との関連性など、大学で言語学をかじった私には普段にもまして興味深い内容でした。有馬先生は「先生」という仕事は「天職」だと言っておられます。自称だけではなく私の目からもそう思えます。
他分野もそうですが医薬の分野はグローバリゼーションの勢いがすさまじく、優秀な英訳者はまだまだ足りていないのが現状のようです。日本の現状を見ても、また外資系の製薬会社が上位のほとんどを占める世界の現状を見ても、医薬業界のスタンダードランゲージは当然英語であり、その重要性がさらに増していくことは明らかです。文系といわれる世界に理系が登用されていくように、医薬の世界も文系の登用が増えているらしく(理系/文系という分け方は日本特有で、あまり好きではないのですけど一応)、ボーダーレス化が進んでいくと思われます。翻訳の仕事をしていく上で、専門知識の面では随分後れをとっているとしても、言葉を扱うという点では長年訓練を積んできた私たちに強みもあると思います。技術や知識を理解することは確かに困難です。でも言葉のセンスというものも一朝一夕に身につくものではありません。
いつものように打ち上げも楽しく♫
さて、今まではセミナーの模様を私KYOKO YAMASHITAがレポートしてきましたが、もちろん完全ではなく、様々な人々の感想も載せていきたいので数名の人からのレポートもちょうだいいたしました。適宜紹介して参りますためご参考になさってください。
続・工業英検対策勉強会
前回の「工業英検対策勉強会」では、先生を巻き込んで、議論が白熱し、結局お題の4問のうち2問しかちゃんと進むことができませんでした(セミナーでディスカッションできるのが内輪の会の良いところかと思います。セミナーに出かけていっても恥ずかしくて質問や発言ができないことは多いですよね)。
折角なので自分たちが宿題として訳していった文をもう一度ブラッシュアップできないかという流れになり、週末、セミナー続編を開催しました。参加者17名、勉強会スタイルは初めての試みです。
和訳でも英訳でも、これといった文はいつまで経ってもなかなか書けません。毎日の仕事ではその中でもできる限りいいものを仕上げようとは思いますが、推敲に推敲を重ねることが必ずしも最善だとは限りません。仕事は勉強とは違うので、ミスを最小限に抑えつつ、その上でスピードが要求されます。30点と90点を繰り返す天才肌よりは毎回80点を取る優等生が好まれるように思います(あくまで比喩で2割のミスが許されるという意味ではありません)。そのため、ときにはこのようにきっちりと時間をかけて訳文を練り上げる機会が必要かもしれません。
今回の課題はおそらく何かの記事から抜き出した1or2パラグラフの課題4問でしたので、前後関係等が読み取れないなど様々な問題点がありました。したがって、人により解釈が揺れ、出来上がった文章も実に多彩でした。本当に勉強になりました。ただ同然でたくさんの人に教えを請うことができるなんて嬉しすぎます。
たとえば「スマートキーを使って、家のドアに触れなくても鍵を開けられます」(内容変えています)という一見ごく変哲のない文があったとします。しかし、その記事が、「スマートキー」の発明に関わる特許文書なのか、スマートキーの広告文なのか、企業のHPの一記事なのか、何かの製品マニュアルの中の一説明であるのか、それに応じて文章構成も、使う単語も変化します。キーを主語にして製品に焦点を当てることも、使用者を主語にしてユーザーに焦点を当てることも可能です。「確認する」という単語一つとってもascertain, confirm, check, verify, approve...などがざっと浮かびますが、辞書に載っている「確認」から発想転換して、時には全く違う単語が適正かもしれません。こんな話は、翻訳者の皆様にとっては釈迦に説法ですね。
ネイティブでない私にとっては英語のイメージを自分の頭の中に叩き込むことが至難の業です。日本語を操るように言葉とイメージが直結しないのです。英文を読む(聞く)量がまるで足りていないことは実感しているのですけど・・・。まあ、残された時間は長くもないけれど決して短くもないので、そのうち進歩することもあるでしょう。バイリンガルは認知症が少ないと聞きましたので(笑)惚け防止のためにも勉強したいと思っています。
3時のお茶うけはアンテノールの「黒トリュフのチーズケーキ」とエクレア。会員の方々の差し入れの焼き菓子。黒トリュフ、前から気になっていたので阪神で仕入れてきました。黒トリュフ・・・さすがにあのお値段では風味がよく分かりませんでした。でも美味し。どんなときでも女子会ノリは大事にしたいのです。
折角なので自分たちが宿題として訳していった文をもう一度ブラッシュアップできないかという流れになり、週末、セミナー続編を開催しました。参加者17名、勉強会スタイルは初めての試みです。
和訳でも英訳でも、これといった文はいつまで経ってもなかなか書けません。毎日の仕事ではその中でもできる限りいいものを仕上げようとは思いますが、推敲に推敲を重ねることが必ずしも最善だとは限りません。仕事は勉強とは違うので、ミスを最小限に抑えつつ、その上でスピードが要求されます。30点と90点を繰り返す天才肌よりは毎回80点を取る優等生が好まれるように思います(あくまで比喩で2割のミスが許されるという意味ではありません)。そのため、ときにはこのようにきっちりと時間をかけて訳文を練り上げる機会が必要かもしれません。
今回の課題はおそらく何かの記事から抜き出した1or2パラグラフの課題4問でしたので、前後関係等が読み取れないなど様々な問題点がありました。したがって、人により解釈が揺れ、出来上がった文章も実に多彩でした。本当に勉強になりました。ただ同然でたくさんの人に教えを請うことができるなんて嬉しすぎます。
たとえば「スマートキーを使って、家のドアに触れなくても鍵を開けられます」(内容変えています)という一見ごく変哲のない文があったとします。しかし、その記事が、「スマートキー」の発明に関わる特許文書なのか、スマートキーの広告文なのか、企業のHPの一記事なのか、何かの製品マニュアルの中の一説明であるのか、それに応じて文章構成も、使う単語も変化します。キーを主語にして製品に焦点を当てることも、使用者を主語にしてユーザーに焦点を当てることも可能です。「確認する」という単語一つとってもascertain, confirm, check, verify, approve...などがざっと浮かびますが、辞書に載っている「確認」から発想転換して、時には全く違う単語が適正かもしれません。こんな話は、翻訳者の皆様にとっては釈迦に説法ですね。
ネイティブでない私にとっては英語のイメージを自分の頭の中に叩き込むことが至難の業です。日本語を操るように言葉とイメージが直結しないのです。英文を読む(聞く)量がまるで足りていないことは実感しているのですけど・・・。まあ、残された時間は長くもないけれど決して短くもないので、そのうち進歩することもあるでしょう。バイリンガルは認知症が少ないと聞きましたので(笑)惚け防止のためにも勉強したいと思っています。
3時のお茶うけはアンテノールの「黒トリュフのチーズケーキ」とエクレア。会員の方々の差し入れの焼き菓子。黒トリュフ、前から気になっていたので阪神で仕入れてきました。黒トリュフ・・・さすがにあのお値段では風味がよく分かりませんでした。でも美味し。どんなときでも女子会ノリは大事にしたいのです。
工業英検対策セミナー
三連休の初日はで東京から徳田弘毅皇毅先生をお招きし「英文ライティングセミナー(工業英検対策編)」を主催しました。
<徳田先生の紹介>
平成15年工業英検1級を取得。同時に成績優秀により文部科学大臣奨励賞を受賞。現在は企業の若手技術者のコミュニケーション教育ならびに技術翻訳に携わる。実務に直結したテクニカルライティングに精通し、わが国でも数少ない指導者の一人として活躍中。青山学院大学 理工学部 講師(技術英語)、神田外語大学外国語学部講師(技術英語)も務める。08年『理工系学生が会社に入る前に読む英語の本』を日本工業英語協会より出版。
事前に4つの分野別に短い1~2パラグラフ程度の課題が配布され、それを題材に講義が行われました。難易度は工業英検1、2級レベルです。工業英検1級はそこまでの専門的知識は要求されないものの、紙の辞書しか持ち込めず、問題量も多いため意外と難関です。合格率は7~8%でしょうか。
ミズトラの会の中には1級保持者も数名います。私自身は所有しておりません。今までのトライアルなどで資格が問題視されたことはそんなにないような気がしておりますが、審査側に回った経験がないので、もしかすると工業英検や知財検定などの級の保持者は有利に働くのかもしれません。今まで履歴書には英検とTOEICの点数くらいしか記入してこなかったので、今更ながらに工業英検に少し興味があります。資格云々というよりも実力試し、日々の勉強資料として利用してみてもよいかなという気がします(偉そうに言っていますが簡単に撃沈するかも)。
今回の講師のT先生は前回のN先生とはほぼ真逆のスタイルを取る方で、入念な分刻みの準備をするN先生と異なり、まっさらな状態から初見でその文を訳し始めているのではないかと思わせる授業でした。日本人でありながら英語での講義がお得意ということで、それが今回封印されていたのが残念です。翻訳講師は、生徒の訳文を「ぶった斬る」先生もいれば、「広く受け入れる」先生もいて様々です。この点に限っていえば、どちらがいい悪いに正解はなく、取捨選択するのは生徒次第、先生から何かを引き出すのもある種、生徒の熱意と力量にかかっています。
この記事を書いてしばらくして今年も工業英検が開催されました。1級2級共にミズトラの会の仲間から合格者が数名誕生しました。皆さん地道に努力されているのですね。頭が下がります。まだ試験勉強中の方々もおりますので、互いに切磋琢磨して勉強できる機会があればとも思います。
打ち上げは梅田の「柚庵」、全室個室でのびのびできますよ。相変わらずアフターもセットです♫
<徳田先生の紹介>
平成15年工業英検1級を取得。同時に成績優秀により文部科学大臣奨励賞を受賞。現在は企業の若手技術者のコミュニケーション教育ならびに技術翻訳に携わる。実務に直結したテクニカルライティングに精通し、わが国でも数少ない指導者の一人として活躍中。青山学院大学 理工学部 講師(技術英語)、神田外語大学外国語学部講師(技術英語)も務める。08年『理工系学生が会社に入る前に読む英語の本』を日本工業英語協会より出版。
事前に4つの分野別に短い1~2パラグラフ程度の課題が配布され、それを題材に講義が行われました。難易度は工業英検1、2級レベルです。工業英検1級はそこまでの専門的知識は要求されないものの、紙の辞書しか持ち込めず、問題量も多いため意外と難関です。合格率は7~8%でしょうか。
ミズトラの会の中には1級保持者も数名います。私自身は所有しておりません。今までのトライアルなどで資格が問題視されたことはそんなにないような気がしておりますが、審査側に回った経験がないので、もしかすると工業英検や知財検定などの級の保持者は有利に働くのかもしれません。今まで履歴書には英検とTOEICの点数くらいしか記入してこなかったので、今更ながらに工業英検に少し興味があります。資格云々というよりも実力試し、日々の勉強資料として利用してみてもよいかなという気がします(偉そうに言っていますが簡単に撃沈するかも)。
今回の講師のT先生は前回のN先生とはほぼ真逆のスタイルを取る方で、入念な分刻みの準備をするN先生と異なり、まっさらな状態から初見でその文を訳し始めているのではないかと思わせる授業でした。日本人でありながら英語での講義がお得意ということで、それが今回封印されていたのが残念です。翻訳講師は、生徒の訳文を「ぶった斬る」先生もいれば、「広く受け入れる」先生もいて様々です。この点に限っていえば、どちらがいい悪いに正解はなく、取捨選択するのは生徒次第、先生から何かを引き出すのもある種、生徒の熱意と力量にかかっています。
この記事を書いてしばらくして今年も工業英検が開催されました。1級2級共にミズトラの会の仲間から合格者が数名誕生しました。皆さん地道に努力されているのですね。頭が下がります。まだ試験勉強中の方々もおりますので、互いに切磋琢磨して勉強できる機会があればとも思います。
打ち上げは梅田の「柚庵」、全室個室でのびのびできますよ。相変わらずアフターもセットです♫
2014年度中山先生セミナー
昨日は「日英技術翻訳スキルアップ」として、日本工業英語協会専任講師、その他、様々な大学やスクールでも教鞭を執っていらっしゃる翻訳者、中山裕木子さんのセミナーを開催いたしました。昨年も大変ご好評いただき、会員の皆さんのアンコールに応えての講座です。43名のご参加をいただきました。
ミズトラのために構成された内容で、女性らしく? -THE BEAUTY OF ENGLISH-をみんなで堪能したいという中山さんの情熱がいつものように溢れた授業でした。
相も変わらず予習は一応していったものの、私の作った英文はバッサバッサとリライトされ、自分の語学力と勉強の足りなさを実感した4時間でありました。仕事は仕事と淡々と進める日常を送りがちですが、仕事ってその根底にはやはり「愛」が必要なのだと深く実感させられた時間でもありました(スピリチュアルな話はどこにもないのですけれど・・・)。
会員の中にはベテランさんも多く、テクニックを磨くチャンスはこのご時世、溢れているのですが、どのように将来のプランを立てていくべきか、クライアントとどう向き合うべきか、さらには自分の仕事をどう社会に還元させるか、このようなことを改めて考えたり教えられたりする機会は意外と少ないものです。そのヒントは、やはりこのような素晴らしい講師と、そして同業者たちと実際に交流することで得られるように思います。今後も微力ながらそうしたお手伝いができればと考えています。もちろん自分自身のためにも。
そしていつものようにセットで懇親会。会場は阪大中之島センター内のカフェテリアです。中山先生も参加され、 「あの・・・私もミズトラに入れていただきたいのですけど」 という嬉しいお申し出をいただきました。会員内でも講師をできる実力/資格を有する方は何名もいらっしゃるので、いつか純粋に会員内でのセミナーも開けると楽しいかもしれません。
What is your agenda? 「あなたの『もくろみ』は何ですか? 中山さんからの最後の問いかけです。みなさんのこれからの「もくろみ」は何ですか?
ミズトラのために構成された内容で、女性らしく? -THE BEAUTY OF ENGLISH-をみんなで堪能したいという中山さんの情熱がいつものように溢れた授業でした。
相も変わらず予習は一応していったものの、私の作った英文はバッサバッサとリライトされ、自分の語学力と勉強の足りなさを実感した4時間でありました。仕事は仕事と淡々と進める日常を送りがちですが、仕事ってその根底にはやはり「愛」が必要なのだと深く実感させられた時間でもありました(スピリチュアルな話はどこにもないのですけれど・・・)。
会員の中にはベテランさんも多く、テクニックを磨くチャンスはこのご時世、溢れているのですが、どのように将来のプランを立てていくべきか、クライアントとどう向き合うべきか、さらには自分の仕事をどう社会に還元させるか、このようなことを改めて考えたり教えられたりする機会は意外と少ないものです。そのヒントは、やはりこのような素晴らしい講師と、そして同業者たちと実際に交流することで得られるように思います。今後も微力ながらそうしたお手伝いができればと考えています。もちろん自分自身のためにも。
そしていつものようにセットで懇親会。会場は阪大中之島センター内のカフェテリアです。中山先生も参加され、 「あの・・・私もミズトラに入れていただきたいのですけど」 という嬉しいお申し出をいただきました。会員内でも講師をできる実力/資格を有する方は何名もいらっしゃるので、いつか純粋に会員内でのセミナーも開けると楽しいかもしれません。
What is your agenda? 「あなたの『もくろみ』は何ですか? 中山さんからの最後の問いかけです。みなさんのこれからの「もくろみ」は何ですか?
倉増先生英訳セミナー
昨日は夏頃よりちまちまと画策しておりました倉増一氏の翻訳セミナー。超多忙な先生のスケジュールをようやく1日だけ空けていただき、東京からお招きしました。
今回は折角のミズトラ主宰ですので趣向を変えて4時間もの間、Q&Aオンリー! 事前に参加者から質問を募って全員の質問30数問すべてに答えていただきました。翻訳をしていると、同じ分野であれば、ほとんどみんな同じような問題や悩みにぶつかります。その解決の糸口を探ると同時に、ああ皆も同じく悩んでいるのだなということを知り、少しだけほっとしたりもします。
もちろん翻訳というものには「絶対解」というものは存在せず、その背景や文脈、コンセプト、様々な観点からいろいろな文章が成り立ちます。それに読む人の嗜好やレベルも加わって、百人百様の表現が生まれてきます。その中からその場に最適なwordやsentenceを探し出す--一種のパズルのようなものですね。
キャリアや年齢が通用しない実力だけの世界なので、先達に学ぶことは多いですが、私よりもずっと若くて優秀な方々からも刺激を受けます。その日だけはさすがにもっと勉強しなきゃ!と強く思うのですけれど、それが持続しないのが辛いところです(苦笑)。
とりあえず、頭を酷使した後は例によって打ち上げ。今回は会場をそのまま利用して、差し入れと会費1000円でデパ地下グルメを買いそろえ、アットホームなものにしました。やはり阪神デパ地下クオリティ高っ。
ミズトラ1周年記念パーティ
本会を発足して約1年が過ぎました。ITセミナーがいい機会ですので1周年記念のパーティを兼ねて懇親会を開くこととしました。

今回選ばせてもらったのが「堂島ホテル」。レトロな雰囲気とこぢんまりとした暖かさで固定ファンも多いホテルですね。特に食事が美味しいので私もお気に入りホテルの一つです。

今回選ばせてもらったのが「堂島ホテル」。レトロな雰囲気とこぢんまりとした暖かさで固定ファンも多いホテルですね。特に食事が美味しいので私もお気に入りホテルの一つです。
秋のITセミナー
「ミズトラの会(Ms.Translatorsの会)」で、木金と2日間にわたってITセミナーに参加してきました。今回のセミナーは「ITセミナー」と銘打って、「対訳君」で有名な医薬翻訳会社MCL社社長様(京都)と、有名IT翻訳者/講師帽子屋翻訳事務所社長様(東京)をお招きし、1日目は「対訳君」と「TRADOS」のコラボ講座、2日目は「読ませる翻訳」(ITマーケティング翻訳)講座を開催しました。
夏前に発案したこの講座、企画/立案・準備に結局数ヶ月を費やすことになり、その間に何人もの会員さんのご協力をいただきました。2日間でのべ45人の参加者。アンケートをとってフィードバックを入手するのはこれからですが、「参加して良かった!」という声が1つでも多くいただけたら、私含む準備に携わったスタッフの苦労も一気に吹き飛びますね。
「対訳君」は医療辞書の充実度が傑出しており、医薬翻訳者の間で人気のツールです。一方、TRADOSはご存じのようにIT翻訳者必須ツールです。最初は何となく両者のコラボ企画としたのですが、この2つのツールを併用して生まれる効果がセミナーを通じて初めて明確に分かりました。翻訳ツールはこれ以外にもFelixやWordfast等、様々な製品があります。我々翻訳者は効率化を図るため、これらのツールをどう自分なりに取捨選択し、カスタマイズするかを考えねばなりません。ツールを使用しないという選択肢ももちろんありますが、今やツールやその他PCTipsを採り入れることは翻訳者の必須条件となりつつあるでしょう。効率化だけでなく品質向上のためにもです。ITセミナー第2弾、是非開催したいです。
完全アナログ派、メカ音痴の私は特に、これを自分一人で本やネットから勉強して習得することはとても無理です。実際にデモを見たり、体験者の声を聞いたりしてやっと輪郭がつかめてくるのです。今回はデモはもちろん、実際の使用者さんたちから細かい説明を聞き、さらには開発者の視点からの回答まで聞くことができ、大変な収穫を得ることができました。両ソフトを購入するかどうかは別として、ツールに関する意識が高まりました。
ただ、2日目のセミナーの内容にも絡んでくるのですが、翻訳は機械のように、ツールや自動化を通じて完全なものになるかというとそれは全くの間違いです。翻訳の根幹は言うまでもなく英語力/日本語力であり、すなわち、理解力/発想力/想像力/表現力等、機械では置き換えられない様々な力が必要です。ツールを勉強すること以上に、それらの力を向上させることに時間も手間もかけねばならないと思います。
2013年新春会
新春会は梅田「リストランテヒロ」で行いました。32名のご参加をいただきました。東京イタリアンが関西にも初出店です。ブリーゼブリーゼはやはりお洒落ですね。
![]() |
| 席順に苦労しました |
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| ビンゴの商品たち
席図と詳細な自己紹介をまとめた冊子をM嬢とS嬢のお助けを借りて作製。楽しみのビンゴ大会♪一等賞のマッサージ機はT嬢がゲットしました。「まつげくるん」か「万歩計」など女子の心をくすぐる景品をビンゴ担当者の方々が選んでくれました。
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節税セミナー(II)
ミズトラの中には会社員の方もいらっしゃいますが、フリーランスの方も大勢いらっしゃいます。個人事業主となれば社長と同じ。翻訳という大元の仕事だけでなく、営業や庶務などの種々雑多な仕事をこなしていかなければなりません。そして大事なのは経理、お金の扱いです。
翻訳業は原材料を必要としたりすることがない分、とても利益率が高い商売です。おまけによっぽど勉強や設備にお金をかけない限り赤字となることがない、腕一本(とPC)さえあれば基本的にはできる仕事です。生もの(飲食業)や消え物(サービス業)のように、その日を逃したら売上が消えていってしまう、赤字になってしまうという心配がないのが実にありがたいところです。
そのために、申告や決算などで他の商売とはまた違う節税対策が考えられると思います。本やネット上でも翻訳者に限った税務対策を扱っているものはほとんどないため、専門家の意見を聞くことは非常にためになるといつも思っています。
そのため、私が法人成りをする際に相談に乗ってもらい、その後も顧問税理士としてお世話になっている「税理士法人 えびす会計」の所長様にミズトラ用の節税セミナーを開催していただきました。
日時:1月10日(木)10:00~12:00
場所:茨木クリエイトセンター
定員:16名
会費:1000円
セミナー後はみんなで近くの茨木神社の十日戎にお参りです。
神頼みも時には大事ですね。
メイク講座
メイク講座をKYOKO亭にて開催いたしました。参加者4名、ホスト私、講師の先生、アシスタント美容師SさんとAさんの計8名です。
事前に皆さんからアンケートを取っており、希望するメイクはほとんどがナチュラルメイクでした。皆さんフリーの翻訳者ですし、毎日バッチリメイクという人はそりゃあ少ないですよね。
でも先生曰く
ナチュラルメイクとは・・・
肌の気になるところはきちんとカバーして、なおかつ素肌っぽく見せること。
アイシャドウは、色をきちんと使っているのに自然に見えること。
そうですよね、美しい下地ができてこそのメイクです。雑誌やテレビで「お化粧薄いのに綺麗だよなぁ」と思ってみている女優さんやタレントさんの清純派?メイクは実に造り込んでいることが先生のデモからもよく分かります。男性はすっぴんと騙されるかもしれませんが相当のテクニックなのです。
しかし、隠すだけではなく、本来の肌の美しさを取り戻すことがずっと大事。先生は毎日のマッサージやお手入れについても十分時間を取って教えてくださいました。

Xmasらしく苺果肉入りシャンパンで打ち上げです! こっちもメインだったりして。
お品書き
・サーモンサラダ/野菜ディップ
・チーズとサーモン前菜
・茸イロイロ
・ラタトゥイユ
・クロワッサン/ハード系パン各種
・京都ラスク/あげしおクッキー
・ホレンディッシュ・カカオシュトゥーベバームクーヘン
たくさんの差し入れありがとうございました!N嬢お手製の食パン、皆様にお配りしました。





























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